遠藤氏によると、フロアが60階で構成されているのは、サンシャイン60(当時日本で一番高いビル)にちなんであるそうなのだが、私にとってその60という数字は1分間の秒数でもあった。 だから、学校で教室の黒板の左につり下げられている丸い時計を見ながら秒針が1秒1秒を刻むごとにそのフロアの宝物の出現条件を心の中で復唱した。「緑スライム3匹倒す。黒スライム2匹倒す。ブルーナイトどちらか倒す。…」 それは私にとってのドルアーガ遊びだった。 興味のない授業の時間はずっとその遊びをしていた。時計の秒針さえあれば、私は何時間でもドルアーガ遊びが出来たのである。